2024年3月25日
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ベトナム人の健康と栄養への関心の高まりにより乳製品市場の潜在的な可能性は大きい。今後数年間で 1 人当たりの牛乳消費量は増加の一途で 2030 年には同約 40ℓ/年になると予測されている。ベトナム酪農協会(VDA)によると、2010 年は同約 15ℓ/年 1、2021 年には同約 27ℓ/年に増加したが、タイ(約 35ℓ/年)やシンガポール(同約 45ℓ/年)に比べるとまだ低い 2
さらに、ベトナムの人口は着実に増加しており、牛乳の総消費量も増加している。ベトナムでは1人当たり平均約12リットルの生乳を生産しており、総生産量は120万トンを超えているが、消費者の牛乳需要の約42%しか満たしていない 。しかし、市場の発展可能性とは裏腹に、企業は新型コロナウイルス感染症の流行による影響、経済危機の影響、ブランド間の激しい競争による困難に直面しており、市場シェアを獲得するために、乳業企業にはこれまで以上の努力が求められている。.
世界の生乳価格は約 60%上昇し、地場企業は値上げを余儀なくされ、コストバランスを取る方法を見つけなければならなくなっている。コロナ禍が世界のサプライチェーンに混乱を引き起こし、家畜飼料の供給増加と輸送費の上昇を招いたためである。加えて、ロシア・ウクライナ戦争の影響も投入資材の大幅な増加に寄与した。ほとんどの乳業メーカーは販売価格を調整して対応しているが、価格の上昇率は投入資材のそれに比べると低い。そのため、今年の同業界の利益率は例年より低くなると証券会社は予測している 4。
コロナ禍後に経済が回復すると期待されたが、実際には政治的紛争、気候変動などによる多次元的な危機で複雑化した。これらの問題はインフレを過去数十年で最も高い水準まで押し上げ、金融引き締めを余儀なくされ、所得も需要も減少させた。消費者の多くが牛乳を必須栄養品とは考えていないことが浮き彫りとなり、乳製品に対 する需要は弱まった 5
現在、ベトナムの乳業市場では約200社が事業を展開しており、そのうち40社が牛乳の生産・販売を行っている。国内企業は市場シェアの約75%を占め、外資系企業は約25%を占めている。ベトナムの乳業市場の魅力は、国内企業の生産拡大を促しているだけでなく、多くの海外投資家を同業界への投資に引き付けている。企業は製品開発をより主体的に進めるため、原材料の生産地域を整備している。これらの企業は消費者を引き付けるため、新製品を継続的に投入している 。Vinamilkは常に市場で最大のシェアを維持しているが、同社は市場シェアを高めるため、継続的な改善に努めている。.
従来の子ども向けの製品に加え、最近は新製品の投入で他の消費者の獲得も狙っている。第 1 のトレンドは消費者が動物性の代替として「植物性乳製品」を取り入れるようになっていること 8。第 2 のトレンドは高齢化の進行に伴い高齢者の健康や栄養に対する需要が高まり栄養価の高い「高齢者向け乳製品」の注目が上昇していること 9。第 3 のトレンドは輸出市場の拡大と多様化で 2015
年から 2020 年までの 5 年間で世界市場への参入に成功
した地場企業は 3 社から 10 社、参入先は 10 か国から
50 か国へと 3 倍に増加した 10。
ベトナムの乳業市場では、消費量が力強く伸びているほか、製品の種類もさらに拡大している。ブランド間の競争が激化する中、ベトナムの消費者は、より消費者に有利な市場を期待できる。.












