バイク市場におけるニーズ多様化の兆し

バイク市場におけるニーズ多様化の兆し

2014年4月15日

B&Company

業界レビュー

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07-04-2014

2014年のベトナムの人口は9000万人に達し、登録されたバイクは3700万台に上ります。このことからもわかるように、ベトナムのバイクの市場は非常に大きいです。ベトナムの人口は大都市に集中しており、道路は狭く、公共交通機関はまだ発達していないため、ベトナムの人々はバイクなしでの生活は難しいと感じています。 国内のバイク販売台数は、2006年の160万台(14億ドル)から2011年のピークの323万台まで急増した後、2012年に310万台、2013年に283万台(28.5億ドル)と徐々に減少し、市場は飽和状態に近づいています。最大のバイク製造企業はホンダとヤマハで、2013年の市場シェアは90%を超え、販売台数はホンダが18.7億ドル、ヤマハが7.5億ドルでした。ホンダとヤマハの2社のバイク製造生産台数は、2013年に合計350万台を超えました。

2006年末に関税が60%から40%に引き下げられた結果、輸入バイクの数は急増したが、一方で輸入車に対する市場需要は年々減少している。その理由の一つは、ベトナムの裾野産業が発展し、これまで主に輸入に頼っていたバイクの国産化が可能になったことである。輸入バイクの数は、2008年の11万台(1億4千万ドル、平均1,270ドル/台)から2013年には1万9千台(4,200万ドル、平均2,210ドル/台)に減少し、その結果、ベトナム自体がバイク輸出国となった。輸入の減少とは対照的に、バイクの輸出台数は2009年の4万台(3,200万ドル、平均800ドル/台)から14万台(1億6,000万ドル、平均1,140ドル/台)に増加しており、付加価値は低いものの、フィリピン、インドネシア、タイなどの国際バイク市場に好影響を与えている。

バイクの平均価格は、2006年の1台あたり875米ドルから2013年には1,007米ドルに上昇した。主な理由の1つは、ベトナム人がマニュアルバイクからオートマチックバイクを好むようになったことである。販売台数全体に占めるオートマチックバイクの割合は、2010年の30%から2013年の48%へと増加し続けている。オートマチックバイクは操作が簡単なため人気が高まっており、地元の消費者は多少高価でも高品質のバイクを購入する傾向がある。また、A2ライセンス(175cc以上のバイクの運転を許可)を保有できるのは警察官など一部の人だけであったが、2014年3月からは一般人も運転できるようになった。排気量の大きいバイクはあまり人気がないようだ。しかし、この未開拓のセグメントは、今後市場がさらに発展するにつれて変化が見られると予想される。

ベトナムでは、地方税制により四輪車が購入できず、これまでにないバイク社会が到来した。しかし、自由貿易の進展により、ベトナムの自動車市場は四輪車中心となり、二輪車は多様化することが予想される。また、付加価値が増すことで、ベトナムの自動車産業は全体として主要な輸出産業となるだろう。

B&カンパニーベトナム

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