2025年2月、ベトナム経済は引き続き多くの重要な投資活動を記録し、国際企業にとっての魅力的なビジネス環境を示しました。ハイテク、半導体、エネルギー、小売業などの分野で多くの大規模プロジェクトが発表されるとともに、政府による経済発展支援政策が展開されました。以下は、今月の注目すべきイベントです。
1. 政府、2025 年のGDP成長率8%を目標に設定
2025年2月5日、ベトナム政府は決議第25/NQ-CP号を発表し、2025年の**GDP成長率目標を8%と設定しました。政府は、企業支援政策、ビジネス環境の改善、公共投資の促進を通じてこの目標を達成することを目指しています。特に、ハイテク産業、製造業、イノベーション分野の成長を促進することが重点課題とされています。
2. 2025年初め2ヶ月のベトナムへの外国直接投資(FDI)
2025年2月末までに、ベトナムへの外国直接投資(FDI)は69億米ドルに達し、前年同期比35.5%増となりました。そのうち、製造・加工業が最大の投資分野で、総投資額は47.2億米ドルに達しました。韓国がFDI最大の投資国で、登録投資額は15億米ドルを超え、総投資の21.7%を占め、前年同期比5.4倍増加しました。
3. 住友、ヴィンフック省に第2工業団地の建設を計画
住友商事(日本)は、タンロン・ヴィンフック工業団地の成功に続き、ヴィンフック省で第2の工業団地(IP)への投資を計画しています。省政府との会合において、住友は新たなプロジェクトの調査・実施を提案し、ハイテク産業および環境配慮型産業に焦点を当てる方針を示しました。これに先立ち、住友は2015年よりタンロン・ヴィンフック工業団地に投資しており、登録資本総額は2,000億VND以上、敷地面積は213ヘクタールに及びます。地元当局はこの提案を歓迎し、より多くの日本企業の投資を誘致するための法的手続きを支援することを約束しました。
4. ベトナム政府、2030年までの原子力エネルギー開発・応用計画を承認
2025年2月15日、首相は**「2030年までの原子力エネルギー開発・応用計画」を承認する決定第154/QĐ-TTg号**に署名しました。この計画は、医療、産業、農業、環境分野における原子力エネルギーの研究・応用のためのインフラを構築することを目的としています。また、国際規制に適合した厳格な安全基準を確保することも政府の方針として示されました
5. ベトナム、2025年国際AI・半導体会議(AISC 2025)を開催
ベトナムは**「2025年国際AI・半導体会議(AISC 2025)」を3月12日から16日まで**ハノイとダナンで開催します。本会議には、インテル、TSMC、サムスン、MediaTek、Google DeepMindなどの大手テクノロジー企業の専門家1,000名以上が参加する予定です。ベトナムが半導体とAI分野での地位を確立する重要な機会となります。
6. アムコーテクノロジー、ベトナムへの投資を増額
2025年2月18日、半導体の組立・検査を手掛ける世界的大手企業のアムコーテクノロジーは、バクニン省のプロジェクトに5億米ドルの追加投資を発表しました。これにより、同社のベトナムへの総投資額は16億米ドルに達し、ベトナムが地域の半導体サプライチェーンの主要拠点となることが期待されています。
7. ベトナムの複数の大学、半導体専攻を新設
半導体産業における高度人材の需要増加を受けて、ハノイ工科大学、ホーチミン市国家大学、ダナン大学などの複数の大学が半導体専攻を新設しました。国際的なテクノロジー企業との協力プログラムも実施されており、市場ニーズに応じた人材育成が進められています。
8. 7-ElevenとGS25、ハノイ市場参入計画を発表
日本と韓国の大手コンビニチェーン7-ElevenとGS25は、現在ハノイには出店していませんが、2025年に新規参入し、50〜70店舗を開設する計画を発表しました。 現在、ハノイ市場ではCircle Kが支配的なシェアを持っています。 (出典: Retail Asia)
B&Company株式会社
2008年に設立され、ベトナムにおける日系初の本格的な市場調査サービス企業として、業界レポート、業界インタビュー、消費者調査、ビジネスマッチングなど幅広いサービスを提供してきました。また最近では90万社を超える在ベトナム企業のデータベースを整備し、企業のパートナー探索や市場分析に活用しています。 お気軽にお問い合わせください info@b-company.jp +(84) 28 3910 3913 |
他の記事を読む